給料あり vs 無給インターン、どっちを選ぶべきか? | ZEROWORKS(ゼロワークス)

2025.04.19

給料あり vs 無給インターン、どっちを選ぶべきか?

はじめに

長期インターンを探す際、多くの学生が「有給か無給か」で悩みます。特に営業職のインターンでは、成果報酬型の企業も多く、報酬制度が複雑なケースもあります。

本記事では、有給インターンと無給インターンの違いや、それぞれのメリット・デメリットを定量データを交えて解説し、どちらを選ぶべきかを考察します。


1. 有給インターンと無給インターンの違い

(1) 定義と特徴

項目有給インターン無給インターン
報酬時給・成果報酬あり無報酬または交通費支給のみ
業務内容実務的な業務が多い研修やアシスタント業務が中心
企業の期待度成果を求められる学習の機会が重視される
学べるスキル即戦力としての実務スキル基礎的な業務知識
選考難易度高め(経験やスキルを重視)比較的低め(未経験歓迎)

企業によっては「無給でも経験価値が高い」場合もありますが、基本的に有給インターンのほうが実践的な業務を経験しやすい傾向にあります。


2. 有給インターンのメリット・デメリット

(1) メリット

  1. 経済的な負担が軽減できる
    • 時給相場(東京都):営業職1,500円〜2,500円、マーケティング職1,300円〜2,000円
    • 週3回、1日5時間勤務で約9万円〜15万円の収入
  2. 実務経験を積める
    • 営業職なら商談・テレアポ、マーケティング職なら広告運用・SNS運営など、実践スキルを学べる
  3. 就活で有利になる
    • 「〇〇の業務で成果を出した」と具体的なアピールが可能
    • 長期インターン経験者の70%が「就活で役立った」と回答(2023年調査)

(2) デメリット

  1. 成果が求められる
    • 結果を出せないとインセンティブが得られない
    • プレッシャーを感じることがある
  2. 業務の難易度が高い場合がある
    • ベンチャー企業では「インターン=即戦力」として扱われることが多い
    • 研修が少ない企業だと、未経験者は苦労することも

3. 無給インターンのメリット・デメリット

(1) メリット

  1. 未経験者でも参加しやすい
    • 研修・OJTが充実している企業が多い
    • スキルゼロから学べるため、初心者に適している
  2. 大手企業や外資系のインターンに参加できるチャンスがある
    • 有名企業の短期インターンは無給のケースが多い
    • 「○○社でインターンをした」と履歴書に書ける
  3. プレッシャーが少なく、学びに集中できる
    • 成果を求められるプレッシャーが少ないため、気軽に挑戦しやすい

(2) デメリット

  1. 金銭的な負担が大きい
    • 交通費のみ支給の企業もあり、生活費の補填ができない
    • アルバイトとの両立が難しい
  2. 実務経験が少ないことがある
    • 企業によっては雑務や見学が中心
    • 「本当に成長できるのか?」を事前に見極める必要がある
  3. 就活に直結しない場合も
    • 実績が残らず、就活で具体的なエピソードとして話しにくい

4. どちらを選ぶべきか?

目的有給インターンが向いている人無給インターンが向いている人
経済的な安定生活費を稼ぎたい金銭的に余裕がある
キャリア形成実務経験を積みたい基礎知識を学びたい
難易度結果を出すことにやりがいを感じる学習を優先したい
企業の規模ベンチャー・スタートアップ向け大手・外資系向け

結論:目的に応じて選択することが重要

  • 即戦力スキルを身につけ、就活やキャリアアップにつなげたいなら有給インターン
  • 未経験から学び、業界の雰囲気を知りたいなら無給インターン

5. 企業選びのチェックポイント

インターンの質を見極めるために、以下の点を確認しましょう。

(1) 業務内容の具体性

  • 「営業のサポート」など曖昧な表現の企業は要注意
  • 実際に何をするのか、面接時に確認

(2) フィードバック体制

  • 成果を出すための研修や定期的な評価制度があるか
  • 先輩社員やメンターがつくかどうか

(3) 企業の評判

  • SNSや口コミサイトで過去のインターン生の評価を確認
  • 「ブラックインターン」にならないよう、労働環境を調査

6. まとめ

インターンを選ぶ際、有給か無給かは大きなポイントですが、自分の目的に合った選択をすることが最も重要です。

収入を得ながら実務経験を積みたいなら有給インターン
未経験から学びたい、業界研究をしたいなら無給インターン

また、どちらを選ぶ場合でも、「業務内容」「成長環境」「フィードバック体制」をしっかりと確認し、成長できる企業を選びましょう。